スターウォーズ:ダース・シディアスの服装が地味な理由

日記や随筆などのブログ作品やコンテンツブログ
この記事は約4分で読めます。

『STAR WARS』は、皆さんご存知だと思う。

表題の結論から言うと、彼が「仏陀」(悟りを開いた人)だからだ。

今日の仏教において「仏の姿」には、序列順に、如来、菩薩、明王、天部、その他の4+1の計5つに分類されるようだ。

初めて宗教の話に触れるので、不要な誤解がないよう、私の宗教観を先に述べておく。私は「神仏を尊べども頼らず」という主義だ。

私は、家系の信仰である仏教および曹洞宗に大きく影響を受けてはいるが、他の宗派、もとい、他の宗教や哲学をも広く学ぶべきとしている。一部の教義や団体にすがるのは、学問に限っては浮気ではなく、害毒だと考えている。信じるものを疑うことから、探求は始まると考えている。

さらに、今日存在する各宗教の各宗派による教義が、原理を、時代という流れによって研鑽された「玉」であることを認めた上で、それらは哲学の一種とし、他の古今東西の哲学との間で、特別に優劣を決定付けるものではないと考える。

こうして長くなるので、如来と菩薩の違いのみを説明する。

如来とは、悟りを開いた仏だ。対して菩薩とは、未だ悟りは開いていないが、人々を救済する力を持つ仏だ。これだけで、今回の話題には説明がつく。

偶像としての仏を見ると、如来は布だけの簡素な姿なのに対し、菩薩は、衣服の他に様々な道具や装飾品を携えている。

これで、皆さんにご理解いただけたと思う。

まず、元老院議員および議長としてのシーヴ・パルパティーンと、シスの暗黒卿であると明かした後のダース・シディアスの服装を見比べてほしい。

前者は、他の議員同様に、派手ではないものの一般的な服装をしている。シス卿である正体を隠すためである。後者は、黒一色の地味なローブ姿である。

さらに、アナキン・スカイウォーカーがダース・ヴェイダーになった姿と、ダース・シディアスを見比べてほしい。

ヴェイダーは、同じく黒の衣装ではあるものの、光沢ある兜に、何やら制御装置の付いた荘厳な甲冑で、赤く光るライトセーバー(剣)をヴゥンヴゥン振り回して相手を抹殺していく。

格好は、ヴェイダーの選択ではなく、シディアスが宛てがったものだが、気に食わなければ変更もできたはずだ。どうやら銀河帝国軍は、ナチス・ドイツ軍やジオン公国軍のように、高級将校は服装のカスタマイズが許容されていたようだ。

一方、シディアスは、銀河帝国皇帝という独裁者かつ絶対権力者であるにも関わらず、質素な非光沢布のローブだけで、目立った装飾品は、ローブの留め具と、杖しかない。

ちなみに、ローブの素材は「ゼイド布」といい、この世界観においても、過去のシス卿においても、質素とされる素材だ。

杖は、権威の象徴ではなく、老人の介助具(同作『エピソード4』時で84歳)のようで、何らかの植物素材に見える、黒く質素なものだ。

そもそも、杖は「弱いフリ」である可能性があり(しかし、そうする必要性が不明でもある)、その証拠に、続編『エピソード6』では、武器を用いず、手からの電撃(フォース・ライトニング)で、若者(ルーク・スカイウォーカー)を痛ぶる88歳という矍鑠ぶりだ。

脱線するが、初代林家木久蔵(現・林家木久扇)に、自身とその師匠・8代目林家正蔵(旧・林家彦六)をネタとした創作落語『彦六伝』がある。

ある日、彦六師匠が83歳の時、区役所の依頼を受けて養老院(介護施設)での慰問演芸会に出演したが、帰宅後の彦六は不機嫌だった。木久蔵が「どうかしました?」と声をかけると、彦六は「今日、養老院に慰問で行っただろ?ところが、目の前の奴らみんな、自分より若い奴ばかりだった!」と怒っていたという。

さて、話を戻そう。スティーブ・ジョブズは晩年、毎日同じ黒のタートルネックとジーンズ姿でいた。理由は、余計な選択をしないためだったそうだ。

ダース・シディアスの興味関心も、初めから権力と富とは別の所にあり、むしろそれらは、彼の作戦遂行を達成する「手段」でしかなかったと考えられる。以上が、彼が「悟りを開いた者」である理由である。

なぜ私がこの話をしたかと言うと、私は今、断捨離というか、足るを知るというか、余計なものを買わない、食わない、保管しない、を実践している。

その上で、仏陀や如来、つまり真理を得た覚者は、何も所有せずとも不安がない。逆に、不安だから凡人は、物を欲しがるのだ。

その後で、関連性を見出して、シディアスが質素な理由を検索してみたが、ネット上でそれを論じた考察が見当たらず、不思議に思ったからだ。

そして、友人との相談を聞いていたら、人付き合いが嫌いだと言う。隣組に神社の氏子という、地元の繋がりが苦手で面倒だと言う。

友人は続けて「子どもができたら、今度はPTAか」とため息をついた。なんとか、回避できる術はないものかと。

私は「その時は、あなたがPTA会長におなりなさい。そしてPTA総会の永久解散を宣言なさい」とアドバイスした。

友人が「そう簡単にはいかないよ」と言うので、私は首を横に振った。

「簡単さ。オーダー66だよ!」


というわけで、いつも通り、合掌

コメント

タイトルとURLをコピーしました